1. OSのインストール
CentOSインストール時に、後でiSCSIターゲットとして公開するためのディスク領域を空き領域のパーティションとして、あらかじめ確保しておきます。
2. iSCSI用ディスク領域の準備
fdiskなどで、iSCSIディスクとして利用するためのブロックデバイスを作成します。今回は、「/dev/sda3」としてブロックデバイスを用意しました。
3. scsi-target-utilsパッケージのインストール
# yum install scsi-target-utils
iSCSIターゲットの処理を行うtgtdを起動します。
# /sbin/service tgtd start
iSCSIターゲットのディスクは、tgtadmコマンドで設定しますが、より簡単に作成するためのコマンドとして、tgt-setup-lunコマンドが用意されています。 tgt-setup-lunコマンドの詳細はmanで確認することができます。
# man tgt-setup-lun
今回は、/dev/sda3をディスクとして使用し、iSCSIイニシエーターとして、10.0.102.41と10.0.102.42から接続するため、次のコマンドを実行しました。
Using transport: iscsi
Creating new target (name=iqn.2001-04.com.iscsifs-iscsi-vol1, tid=1)
Adding a logical unit (/dev/sda3) to target, tid=1
Accepting connections only from 10.0.102.41 10.0.102.42
6. 動作確認
tgt-adminコマンドの-sオプションで、ディスクがiSCSIターゲットとして認識されていることを確認します。
# tgt-admin -s
Target 1: iqn.2001-04.com.iscsifs-iscsi-vol1
System information:
Driver: iscsi
State: ready
I_T nexus information:
LUN information:
LUN: 0
Type: controller
SCSI ID: IET 00010000
SCSI SN: beaf10
Size: 0 MB
Online: Yes
Removable media: No
Backing store type: rdwr
Backing store path: None
LUN: 1
Type: disk
SCSI ID: IET 00010001
SCSI SN: beaf11
Size: 153097 MB
Online: Yes
Removable media: No
Backing store type: rdwr
Backing store path: /dev/sda3
Account information:
ACL information:
10.0.102.41
10.0.102.42
8. /etc/tgt/targets.confの設定
再起動時に、自動的に上記の設定が有効になるように、/etc/tgt/targets.confに以下の設定を追加します。
</target> <target iqn.2001-04.com.iscsifs-iscsi-vol1 > backing-store /dev/sda3 initiator-address 10.0.102.41 initiator-address 10.0.102.42
7. tgtdの自動起動の設定
設定内容に問題が無ければ、マシン起動時にtgtdが自動起動するように設定しておきます。
# /sbin/chkconfig tgtd on
以上でCentOS5上でのiSCSIターゲットの構築は完了です。
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